リボルビング払いが苦しくなったときに試したい抜け出す4つの方法
クレジットカードの多くが、返済方法としてリボルビング払いを推奨しています。
リボルビング払いは、とても便利ですが、返済が困窮しやすいという大きなリスクがある返済方法です。
今、実際にリボルビング払いから抜け出せなくなって困っている人も少なくないでしょう。
この記事では、リボルビング払いの落とし穴と抜け出す方法をお伝えします。
リボルビング払いと分割払いの違い
借金の返済方法には、一括払いの他に、リボルビング払いと分割払いがあります。
一括払いは分かっても、リボルビング払いと分割払いの違いが分からない人は多いかもしれませんね。
借りたお金を複数回に分けて返済する点では同じです。
しかし、大きな違いがあります。
その違いは、返済期間と返済総額の差につながるので、ぜひ理解して利用したいものです。
分割払いは、返済回数を決める返済方法。
返済額は、利用した額によって毎回変動します。
前回利用したお金の返済中に新しく利用すると、返済額が重複するのが特徴。
大きな買い物をした後は、利用ハードルが上がることが、デメリットでもあり、借金防止につながるメリットでもあります。
一方、リボ払いは、毎月の返済額を決める返済方法です。
返済中に新しく利用しても、借金総額は増えますが、毎月の返済額は増えません。
リボ払いは、月々の返済負担が一定で楽なので、利用しやすい仕組みです。
しかし、この利用しやすさが無計画な利用につながりやすく、終わらないリボ払いの沼にはまる危険性があります。
リボルビング払いから抜け出せない3つの理由
リボ払いはなかなか返済が終わらず、気がついたときには借金が膨れ上がっていることもあります。
こうなると、なかなかリボルビング払いから抜け出せません。
なぜそのようなことになるのでしょうか。
大きな理由を3つ紹介します。
金利が高い
リボルビング払いは、分割払いと比較して金利が高いのが特徴です。
クレジットカードのショッピングリボの平均的な金利は、年利15%〜18%くらいが目安。
この金利は、消費者金融のカードローンと同じくらいの利率です。
元金が減らない
リボルビング払いは、毎月の返済額が少ないのも特徴的です。
決めた固定の返済額の中に、元金と利息が含まれていることが多いのですが、それでは返済額に占める元金額が少なくなります。
返済が進むにつれ元金も減っていきますが、最初のうちは利息額の方が多いことも。
元金が払い終わるまで返済は続き、その間も利息を支払わなければいけません。
金融業者としては、利息を支払っている期間が長いほど儲かる仕組みです。
そのため、金融業者は元金が減りにくい方法でダラダラと返済してもらうことを良しとして推奨しているという事実を理解しておきましょう。
元金が減りにくいため、いつ返済が終わるか分からず、完済計画が立てにくいのが、リボルビング払いの大きなデメリットです。
リボルビング払いには、方式がいくつかあります。
返済方法を選べるなら、返済額は元金額を固定にするリボ払い「元金固定」方式が返済はスムーズです。毎月固定の元金が返済できる一方、利息が毎月変わるので、返済総額は変動します。
「元利金固定」方式だと、返済額の中に元金と利息が含まれてしまい、なかなか返済が終わりません。
しかし、一般的に、元利金固定方式が多いです。
借金している感覚が薄れる
リボルビング払いは、毎月返済額が一定なので、繰り返しカードを使って買い物をしていても借金が増えている感じがしないという人が多いです。
実際は、返済がどんどん後に延期されて、利息がどんどん膨らんで借金は増えていっています。
そのため、リボルビング払いでクレジットカードを使い続けているうちは、完済が見えてこないのです。
一括や分割払いであれば、利用した翌月の返済額が増えるので、使いすぎを予防できます。
一方、毎月の返済額負担が少ないリボルビング払いは、お金に余裕があるような錯覚に陥りがちです。
リボルビング払いから抜け出す4つの方法
リボルビング払いは、収入が増える目処はないものの一時的にまとまった額の買い物をしなければいけないとき、とても助かる返済方法です。
本当に必要なときは、活用してください。
しかし、しっかり意識して利用しなければ、返済から抜け出せずに高い利息をずっと払い続けることにもなりかねません。
すでにリボルビング払いの沼にはまってしまった人は、今すぐ、抜け出す行動を取りたいです。
ここでは、リボルビング払いから抜け出す方法を4つ紹介します。
繰上げ返済する
簡単で効果的な方法が「繰上げ返済」です。
毎月の返済とは別に、臨時で返済します。
繰上げ返済は、その金額の全てが元金に当てられるのがメリットです。
早く元金が減るので、完済までの計画を立てやすくなります。
余裕がある時は、積極的に繰上げ返済すると良いでしょう。
一括返済する
少しハードルが高いかもしれませんが、最も有効な方法は、借金の全額を一気に返済してしまうことです。
残りの元金と返済日までの利息を支払えば完済になります。
まとまったお金がないと難しい方法ですが、一度で終わるので、お金があるなら一括返済した方が良いでしょう。
ボーナスがもらえるなら、そのボーナスは他に使わず一括返済に当ててください。
一度借金をリセットすると、精神的にもスッキリしますよ。
支払額を上げる
まとまったお金を用意できなくても、リボルビング払いから抜け出しやすくなる方法はあります。
毎月の支払額を増やす方法です。
返済額の増加は、審査など一切なく、自由にできます。
金融会社によって手続き方法は違いますが、電話・インターネットなどで簡単に手続きできるので、ご利用のカード会社のホームページを確認してみてください。
手続きには締め切り日があります。
例えば、7月27日払いの分から変更するなら6月末までに手続きが必要など。
締め切りのタイミングも会社によって違います。
例えば、現在の返済額が月5,000円なら月10,000円にするなど、少しでいいので返済額を増やすことがポイントです。
返済額が多いほど、元金も減りが早くなり、完済に近づけます。
借り換えローンを検討する
最後は、借り換えです。
借り換えはあまり有効ではない可能性もあり注意が必要ですが、リボ払いが複数あるときには有効でしょう。
金利が安い「おまとめカードローン」に借り換えます。
ただし、カードローンもリボ払いが多いので、借り換えることで本当に支払い総額が減るのかは慎重に検討したいところです。
リボルビング払いは抜け出す方法を取り入れて上手に活用しよう
リボルビング払いは、何も考えずに惰性で利用してしまうと、どんどん借金が膨らむ落とし穴になりかねない返済方法です。
毎月の返済額が少なく家計への負担が少ないのですが、気づかないうちに、抜け出せなくなってしまうかもしれません。
そうならないように、リボルビング払いを利用したときは、できるだけ早く抜け出せる方法を取り入れてください。
繰り上げ返済や返済額の増加は、家計の都合で簡単に取り入れられる方法です。
リボルビング払いは、お金がないときにどうしても必要なものを購入できる便利な手段。
良いところは取り入れて、デメリットはなるべく排除しながら、上手に活用しましょう。