生命保険を見直して家計を節約!見直しの大事なポイントと注意点
家計の節約におすすめしたいのは、生命保険の見直しです。
食費で家計を節約しようとすると、常に節約のために工夫しなくてはいけないので大変ですし、ストレスになりがちです。
努力や我慢が必要のない保険料金の見直しは、家計節約のキーになると言えるでしょう。
しかし、保険は何かあったときに必要なものですから、内容とのバランスが大切です。
特に、ライフスタイルが変わるタイミングなどで、時々見直したい保険が生命保険。
この記事では、生命保険見直しのポイントや注意点、最適な保険料についてお伝えします。
生命保険の見直し2大ポイント
生命保険の見直しポイントは、目的と収支バランスです。
ライフスタイルによって、生命保険に加入する目的は違いますよね。
その目的にフィットする保障内容であるかが、最も大切です。
そして、家計の収支バランスにあっているかも大事。
生命保険の見直しのきっかけが、「家計の支出を減らしたい」というケースは少なくありません。
目的と収支バランスを考えながら生命保険を見直す際、検討のコツを2つ紹介します。
掛け捨て保険と積み立て保険を活用する
生命保険には、掛け捨てと積み立てタイプがあります。
掛け捨ては、解約してもお金は戻ってきませんが、月々の保険料は手ごろ。一方、積み立ては、解約や満期でお金が受け取れるので貯蓄目的で活用できますが、その分、月々の保険料は高いです。
掛け捨てと貯蓄型を併用することで、月々の保険料が抑えられます。
目的と家計にあわせて、自分に合う保険を選ぶことが大切です。
積み立ては払い済みへ移行できないか検討する
積み立てタイプの生命保険は、保険料が高いので、家計に負担を感じると解約したくなるかもしれません。
しかし、積み立てタイプの生命保険は、短期で解約すると、元本割れを起こすこともあります。
その場合は、払い済み保険に移行できないか検討すると良いでしょう。
払い済み保険とは、これまでに積み立ててきた結果、今解約した場合に受け取れる解約返戻金を以後の保険料に割り当てることです。
これにより、以後の保険料を支払わなくて良いか減額が可能になります。
保険は解約にならず維持されるのが特徴。
積み立てを中止するので、将来受け取れるお金は少ないものの、元本割れをおこさない良い方法です。
現金が必要なときは生命保険の解約も有効な手段。
しかし、保険料が負担というときは、払い済みにするのを検討してみてください。
必要がない保険に加入しつづけるのか、払い済みにしてしまうか、元本割れしても解約するのか、自分にとって良いタイミングと手段を判断したいところです。
生命保険見直しの3つの注意点
生命保険は時々見直すのがおすすめですが、その際、注意してほしいことがあります。
知らないで切り替えてしまうと、後で困ったことになりかねません。
ここでは3つの注意点をお伝えします。
無保険期間を作らない
無保険期間があると、その間に発生した病気・事故などで保険金がもらえません。
無保険期間が発生するということは、前の保険が解約済みになっているということ。
最悪のケースでは、新しい保険に加入できず無保険になってしまいます。
今の保険を解約するのは、新しい保険と契約できてからにしてください。
申し込みをしただけのタイミングで解約するのはまだ早いです。
免責期間は前の保険を解約しない
契約期間だけではなく、免責期間にも注意が必要してください。
保険によっては、契約後の免責期間が設けられていることがあります。
その期間、実質無保険期間になるのです。
免責期間が終了するまでは、前の保険を維持しておきましょう。
たとえば、がん保険の場合、一般的に免責期間は90日。生命保険であれば、自死は2年などの免責期間が設けられていることが多いです。
昔のお宝保険は解約しない
昔の保険には、金利がとても高いものがあります。
このような保険は、解約するともったいないです。
この先、そのような高金利商品が登場することはまず考えられません。
維持できるなら、維持しましょう。
「昔」とはどれくらい前のことかというと、一言で伝えるなら、バブル期です。
年齢でいくと50代の人が社会人になってすぐに加入した保険は、高利率の可能性があります。
バブル期に加入した保険は、契約者本人はよく分っていると思います。
残念ながら、バブル期を知らない若い世代がこのような保険に加入していることはありません。
十分計算して発売した保険でも、実際運用をはじめると採算が取れないことが分かった場合、販売ストップになったりします。
保険の知識がないと気づかず解約してしまうので、保険を整理するときは、FPに相談した方が良いでしょう。お宝保険の場合、解約を止めてくれます。
生命保険を見直すタイミングを紹介
日常的に自分の生命保険について考えている人は、ほとんどいませんよね。
しかし、加入したときのままにしておくのは、何かあったときに役に立たなかったり、家計の負担になったりして、あまり賢くありません。
生命保険の見直しには、絶好のタイミングがありますので、紹介します。
更新するときは定期的に見直す
保険には更新のタイミングがあるので、見直しをする丁度良い機会です。
見直した結果変えなくても良いのです。
都度、自分が加入している保険の保障内容を確認しておくことに意義があります。
普段は保険のことなど忘れている人がほとんどなので、更新のお知らせが来た時だけでも内容に目を通してみましょう。
結婚するときは絶対に見直そう!
独身の頃は、生命保険は親のためと将来の貯蓄のために加入していることが多いのではないでしょうか。
結婚すると、「配偶者」と「将来の貯蓄」へ保険加入の目的が変わります。
夫婦でひとつの家計になるので、収支も激変。
適切な生命保険も変わる可能性が高いです。
結婚で保険の見直しが必要になるのは、特に、どちらかが仕事を辞めるとき。
働いている人に大きな保険が必要になります。
仕事を辞める人の収入がなくなるので、一家としての収支のバランスを考え直すことが大切です。
出産のときは子供のための保険に見直し
子供が生まれると、親に何かあった場合に子供が困らないように保険を見直す必要が出てくるでしょう。
特に生命保険は、このタイミングで見直す人が多いです。
子供が生まれたときは、親の生命保険の他に、学資保険など、子供の生活・教育に必要なお金のことを考えて、計画的に見直してみてください。
家計が大きく変化したら都度見直す
マイホームの購入、退職、離婚など、収支が大きく変化したときは、適切な保険になっているか確認しましょう。
保険をコンパクトにすると、支出が抑えられます。
マイホーム購入時は、団体信用生命保険に加入します。
生命保険の契約額は減らしても良いかもしれません。
子供が独立したら老後の計画を!
子供が独立した後は、子供のために入っていた保険は必要なくなります。
このタイミングでは、老後の資金をどう考えるかで保険を見直してみると良いでしょう。
保険料は給与の7%が最適
保険は、内容と家計のバランスが大切です。
では、家計の中で適切な保険料はどのくらいでしょうか?
一般的には、医療保険・生命保険を合わせて、給与の約7%が目安と言われています。
例えば、家計の給与額が40万円の場合は、2万8千円くらいです。
保険料が安すぎても高すぎても、その保障内容は生活実態に合っていないかもしれません。
保障額を決める際は、給与額の7%をひとつの目安にしてみてください。
ライフスタイルの変化に応じて生命保険の見直しをしよう!
昔のお宝保険のように、変えない方が良い保険もありますが、基本的に、保険商品は時代の生活スタイルにフィットするように進化します。
新しい保険の方が、生活実態に合う良い商品です。
考えずにむやみに変えるのは危険ですが、自分の生活が変化するタイミングにあわせて見直しすることで、保障内容が良くなり保険料の節約にもつながります。
毎月のお金のやりくりが大変だと感じたときも、ぜひ生命保険の見直しをしてみてください。