住宅ローンで夢のマイホーム!カードローンの影響と対策を解説します
夢のマイホームを計画するとき、ほとんどの方が考えるのは、住宅ローンの契約です。金額が大きいので、住宅ローンの契約には緊張する人も少なくないのではないでしょうか。
住宅ローンの審査にあたって、カードローンの利用がある人は、心配になるかもしれません。
実は、カードローンの利用は住宅ローンの審査に影響します。
しかし、やみくもに影響するわけではありません。
この記事では、どのようなときにカードローンが住宅ローンの審査に影響するのかについて解決策もあわせて説明しています。
住宅ローンのポイントは返済比率
住宅ローンの審査は、返済比率がポイントになります。
返済比率は、年収に対して年間の返済額がどのくらいの割合になるかを示す数字です。
いくら年収が高くでも、返済比率が高いと審査には不利といえるでしょう。借金の総額を見るので、住宅ローンだけではなく、他のすべての借り入れ残高の合計額で計算します。
返済比率は、35%以下が目安。できれば30%以下にしたいです。
例えば、住宅ローン月10万円/カードローン月2万円の返済で年収500万円の場合の返済比率は以下の通りです。
144万円÷500万円=28.8%
30%以下なので、基準はクリアしています。
住宅ローン審査でカードローンの利用はバレる
住宅ローンは当然審査があります。この審査では、カードローンの利用がバレるのでしょうか?
予想通りかと思いますが、カードローンの利用は必ずバレます。
カードローンの利用履歴は、信用情報機関に記録されています。そして、住宅ローン審査の最大ポイントは、その信用情報機関へ照会です。
カードローンの利用があれば、それは必ず分かりますので、住宅ローン申し込みの際に虚偽申告は絶対にやめましょう。
ただし、必ずしも悪い影響になるとは限りません。利用状況が良ければ、プラス評価になることもあり、カードローンの利用があるからといって、住宅ローンの審査に即落ちるようなことはないので安心してください。
信用情報機関では、完済後は5年、返済履歴は過去2年分が確認できます。当然、金融事故履歴も残っていて、この場合は5~10年残ります。金融事故歴があると、住宅ローンの審査は厳しいものになるでしょう。
住宅ローン審査に影響するカードローンの使い方
カードローンの契約があるからといって、必ずしも住宅ローンの審査に不利になるというわけではありません。
実は、住宅ローンの審査に影響しやすいカードローンの使い方があります。「借入残高」と「延滞」です。
借入残高が多い
ひとつめは、借入残高が多いケースです。最初にお伝えした返済比率に影響することや、借入額が多いことで、返済能力が疑われることになります。
また、限度額いっぱいまで借りていて、少し減るとまた借りるという使い方も良くありません。同様に、複数契約がある場合も良くないケースに含まれます。多重債務に陥りやすいと考えられるからです。
借入残高や件数が多い場合は、住宅ローンの審査前に返済できるものはしておきましょう。
延滞履歴に傷がある
次に、延滞履歴です。延滞は、金融機関の信用を著しく損なう行為なので、厳しくチェックされます。延滞の質にもよりますが、プラス評価になることはありませんので、日ごろから延滞はしないように注意しておきたいです。
銀行系と消費者金融系どちらのカードローンも住宅ローンに影響する
カードローンには銀行と消費者金融のものがありますが、どちらが影響が少ないか気になりますよね。
どちらかというと、銀行のカードローンの方が影響は低いと考えられるでしょう。
ただし、基本的にどちらも影響します。
消費者金融系のカードローンは、利便性が高いので、利用癖がついている可能性をリスクととらえられがちです。しかし、過去に利用したことがあれば、どちらも多少のマイナスになる可能性は考慮しておきましょう。
住宅ローンを申し込む銀行でカードローンの利用があり、その際の利用状況が良い場合は、逆に信用につながることもあります。一概にカードローンの利用がマイナスとも言い切れません。
過去のカードローン利用履歴も住宅ローンに影響する
今は利用していないが、過去にカードローンを利用したことがある人は、少し不安ですよね。
過去のカードローンの利用履歴は、住宅ローンの審査に影響するのでしょうか。
過去の履歴は、延滞があれば、影響します。
延滞にもいろいろあって、例えば、返済日に引き落としできず翌日振り込みをしたというような軽微な延滞は信用情報に残らないこともあります。金融機関によるので正確なことは分かりませんが、完済済みのカードローンでこのような軽微なケースが1回くらい記録に残っていても、審査に影響はあまりないと考えられます。
忘れがちなのは、携帯電話料金の延滞です。端末を分割で購入している人も多いかと思いますが、分割しているのはローンの利用と同じことなので、延滞すると履歴に残ります。
このような延滞の履歴は、2年間残るので、注意してください。
住宅ローンを申し込む銀行のカードローンを利用したことがあるケースで、そのときに延滞したことがあると、2年以上会社独自の履歴に残っている可能性があります。
クレジットカードの住宅ローンへの影響は少ない
カードローンではなく、クレジットカードは住宅ローンの審査に影響があるのでしょうか?
クレジットカードのショッピング機能は、延滞履歴があれば影響しますが、利用しているだけでは影響はありません。
社会人でクレジットカードの利用をしていない人の方が珍しいと思います。普通に利用している分には、何の影響もないので心配しなくて問題ありません。
しかし、クレジットカードのキャッシングを利用していると影響があります。実際に借り入れをしていなくても、キャッシング枠がある場合、返済負担率に影響するかもしれません。
クレジットカードで注意したいのは、リボルビング払いの利用です。リボルビング払いの残高が多いと、住宅ローンに手が回らなくなる可能性があると思われがち。少額なら大きな影響はないものの、リボルビング払いを利用する人と思われるのはマイナス要素になりやすいでしょう。他の条件次第では影響するかもしれません。
住宅ローンの審査を受けるときは、リボルビング払いは完済、キャッシング枠は解約しておくと無難です。
住宅ローン審査に落ちても理由は教えてもらえない
住宅ローンの審査に落ちた場合、その落ちた理由が知りたいと思います。しかし、金融機関は、落ちた理由を教えてくれません。
何か心当たりがある場合はその原因が解決してから申し込むと良いでしょう。しかし、どうしても理由が分からない場合は、信用情報に問題があることがほとんどなので、自分で信用情報を開示請求することをおすすめします。
信用情報機関は、CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターの3つがあります。それぞれホームページから情報開示請求ができます。
使わないカードローンは解約しよう
カードローンは、基本的には、契約があるだけでは住宅ローンの審査に影響することはありません。
ただし、借入可能枠があるということは、将来使うかもしれないということです。
そのため、カードローンの借入可能額は、返済比率を計算する上では借金しているのと同様に扱われます。
つまり、契約しているカードが多いほど、返済比率が上がり、住宅ローンに影響するということです。
不要なカードは解約して、使うものだけに厳選しておきましょう。
先ほどお伝えしましたが、クレジットカードのキャッシング枠も解約をおすすめします。
カードローンは住宅ローンへ影響する!できるだけ減らそう!
住宅ローンは、一生のうちで最も大きな契約になるかもしれません。審査のときは、緊張感も大きいことでしょう。
一般的に住宅ローンの審査は、最も厳しい基準で審査されると言われています。
住宅ローンでは返済比率が重視されるので、高くなる場合は、頭金で調整するのも良い手段です。
収入などの条件は簡単に変えられないので、無駄なカードローンはできるだけ解約し、スッキリした状態で申し込み、憧れのマイホームを手に入れてください。