電気代が払えない!電気代を滞納したときの流れと対処方法を解説
現代の暑い夏に欠かせないエアコン。
ご存じのように電気で動きます。
私たちの生活に必要不可欠な電気ですが、もちろん、無料では使えません。
電気代は、毎月の家計の中でも変動しやすく、頭を悩ませるかもしれませんね。
しかし、電気代を滞納してしまうと、電気がストップして大変です。
この記事では、電気代の滞納をした場合にどうなるかや滞納したときの対処方法をお伝えします。
電気代を滞納すると電気が止まる
電気代の支払い方法が請求書払いの場合、請求書に記載されている支払い期限は、検針日の翌日から30日後に設定されている電力会社が多いです。
支払いをしないままこの支払い期限を過ぎてしまうと、「滞納」になります。
電気はライフラインのひとつなので、滞納したからと言ってすぐに電気の供給が止まるわけではありません。
電気代の最終期限は、支払い期限から20日のところが多いです。
検針日の翌日から起算すると、50日後が最終支払い期限と考えておくと良いでしょう。
これを過ぎると、いつ送電停止されてもおかしくない状況。
早く支払いを済ませましょう。
電気を止められる前に、送電停止のお知らせが届く会社もあります。
電気が止まったら支払いの上連絡を!
私たちの生活は、電気に支えられているところが大きいです。
その電気が止まると、冷凍庫の中のアイスは溶け、冷蔵庫の中の食品は腐り、お風呂の着火に電気を使っていればシャワーも使えないかもしれません。
夏はエアコンを使えず、命の危険にもつながります。
万が一、電気が止まったら、早めに支払いをしてください。
支払いが済んでもすぐに送電再開にはならないので、電力会社に連絡して、支払ったことを伝えましょう。
入金を確認して、送電してくれます。
連絡しないと、電力会社が入金確認してくれるタイミングまで電気が止まったままになるので、支払ってすぐ報告の連絡をすることが大事です。
引越しをして、前の住所で電気代を滞納したままのケースもあるかもしれません。
以前の部屋だから電気がストップしても構わないと考えてしまいがち。
しかし、引越し先が同じエリアで同じ電力会社を利用している場合、引越し先も一緒に電気を止められてしまいます。
一緒に止まらないケースでも、支払いを放置すれば、最終的に裁判に至る可能性も高いです。
逃げ切れるものではありませんから、電気代の滞納はせず、早めに支払ってしまいましょう。
電気代が支払えないときの対処方法
お金に困って電気代が支払えない場合、どうすればいいか悩みますよね。
ここでは、電気代に困窮している時の対処方法をお伝えします。
電力会社に連絡する
電気代の支払いが難しい時は、まずは電力会社に連絡してください。
給料日になるまで待ってほしいなど、具体的な支払い可能日が伝えられると、電気のストップを待ってもらえる可能性が高いです。
公的支援に頼る
支払いの目処が立たないほど困窮している時は、役所で公的支援に頼りましょう。
電気代が払えないからと言って、家を諦めると、その後の生活再建がかなり大変なものになります。
市町村で支援があるので、近くの役所に相談してください。
借金整理をする
「電気代の滞納額が大きくて払えない」「他に借金があり電気代まで払えない」このようなケースでは、弁護士に相談して借金整理を検討してみましょう。
借金の整理は、その後ローンが組めなくなるなどリスクがあるので慎重に。
しかし、電気代の支払いができないほど借金があるようなら、債務整理して生活再建が必要かもしれません。
新型コロナの影響なら待ってもらえる可能性大
通常は、電力会社に連絡して電気代の支払いを相談しても、いつまで待ってもらえるかは分かりません。
しかし、新型コロナウイルスの影響で収入が減り、電気代の支払いができない場合は、連絡すれば支払い期限を延長してくれる可能性が高いです。
例えば、九州電力では、最長で5ヶ月延長措置が取られています。
悩む前に、お使いの電力会社へ一度連絡してみてください。
滞納したら延滞金が発生する
電気代は、延滞すると、延滞金が発生します。
延滞金が発生するタイミングは、請求書の支払い期限から10日後。
これ以降の延滞に対して、年10%(一日あたり約0.03%)の延滞利息がつきます。
延滞金は、次回の請求額に加算される仕組みです。
日割りで加算されるので、一日でも早く支払う方がお金を節約できます。
延滞金は電力会社によって異なるので詳しくは契約している電力会社のホームページで確認してください。
電気代を滞納しないための3つの工夫
電気代の滞納は、ほとんどの原因が「うっかり」ではないでしょうか。
「うっかり忘れていた」「うっかり電気代分のお金を残していなかった」など、軽いミステイクでも、電気が止まると傷は大きいです。
電気代を滞納しないために工夫できることはしておくと良いですよね。
ここでは、電気代の支払いを忘れて滞納しないためにできることをご紹介します。
請求書が届いたらその都度支払う
電気代は請求書で支払っている人が多いかもしれません。
つい支払い期限のギリギリまで放置してしまうかもしれませんが、そうしている間に忘れてしまいます。
再請求が届いて焦った経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
電気代の請求書は、届いたらすぐに払いましょう。
期限を見て「まだいいや」と手元から離すのが、電気代滞納の元凶です。
口座引き落としかクレジットカード払いにする
電気代の滞納理由の多くは「忘れていた」です。
しかし、電気はライフラインなので、止まると大変なことになります。
たいていの電力会社で電気代の支払い方法は、請求書での払込だけではありません。
電気代の支払い忘れが多いと自覚があるようなら、口座引き落としかクレジットカード払いにするのがおすすめです。
家計簿をつける
いつも電気代の支払いを後回しにして支払いが遅れがちなのであれば、家計簿をつけると解決するかもしれません。
後回しにした結果、電気代のお金がなくなるのは、家計の収支を把握していない証拠だからです。
毎月の収支を把握して、電気代分を予め準備しておけば、支払い遅延はなくなるでしょう。
電気代が節約できる3つの方法
電気代を滞納しがちな理由のひとつに、「電気代が高い」というのがあります。
請求金額が安ければ、すぐ支払ってしまえるでしょう。
家計のためにも、電気代をできるだけ抑えたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは、電気代を効果的に節約できる3つの方法についてお伝えします。
契約アンペアを下げる
契約アンペアに応じて基本料金が決まるシステムを採用している電力会社が多いです。
つまり、契約アンペアが大きいほど、料金は上がります。
そのため、電気代節約の第一候補は、契約アンペアを下げることです。
しかし、契約アンペアを下げすぎると、「エアコンをつけたままドライヤーを使うとブレーカーが落ちる」などの不便が生じます。
自分や家族の電気の使い方に応じたアンペア数にすることが大切です。
古い家電製品を買い換える
今お使いの家電製品は、いつ頃購入されましたか?
実は、古い家電製品を使うより、新しい省エネ家電の方が電気代が安くなります。
一時的に購入のためのお金がかかりますが、長い目で見ると、生活の質も向上して電気代も安くなるので、家電製品の買い替えは検討したい事項です。
今すぐの買い替えが無理でも、使用方法で節電につながることも。
エアコンなら、「フィルターをまめに掃除する」「オンオフを繰り返すより自動運転にしておく」「設定温度を適切にする」などの工夫で節電につながります。
支払い方法を口座振替にすれば得なことがある
電気代の支払い方法は、振り込み用紙が届いてコンビニなどで支払う方法と、口座振替、クレジットカード払いが一般的です。
クレジットカード払いにしてポイントを貯めようと思いつくかもしれません。
それも良い方法なのですが、電力会社によっては、口座振替にすると割引してもらえてお得なこともあります。
どの支払い方法が得か、利用している電力会社のサイトでチェックしてみてください。
電気代の滞納をせず節約しながら電気を活用しよう
電気代の支払期限は、検針日の翌日から30日のところが多いです。
そして、最終支払期限は、最初の支払期限から20日後。
電気代を延滞すると、延滞金がつくだけでなく、電気がストップして大変なことになります。
早めに支払うことはもちろんですが、どうしても支払えない時は、電力会社に連絡して相談してください。
私たちの生活には、電気が欠かせません。
上手に使い、節約しながら、滞納なく利用したいですね。