審査が通らないなら信用情報をチェック!信用情報開示請求方法を解説
カードローンやクレジットカードの審査が通らないと困っていませんか?
審査に落ちる心当たりがない人は、どうしたらいいか分かりませんよね。
もしかすると、あなたの信用情報に不利な情報が記載されているのが原因かもしれません。
実は、信用情報は開示請求をして自分で確認ができます。
過去に金融事故歴が心配な人は、信用情報を開示請求することで、すでに記録が消えているかどうか確認できます。
この記事では、信用情報開示のメリットや請求方法をお伝えします。
審査に通らないなら信用情報を開示請求してチェックしよう
審査に通らない原因は、金融会社から教えてもらえません。
必ず、「総合的な判断」など、にごされます。
どんなに問い詰めても教えてもらえませんので、ハッキリとした原因が分からないのです。
しかし、落ちる原因が分からないままでは、クレジットカードもカードローンも他のローンも全て諦めることになります。
そんな時は、信用情報を確認してみてはいかがでしょうか。
信用情報に記載されている内容を知れば、審査に落ちている原因の見当がつきやすくなります。
信用情報とはクレジット履歴
そもそも、信用情報は、信用情報機関に登録されている個人のクレジット履歴です。
クレジットカードやカードローン、マイカーローン、住宅ローンの他、スマートフォンなど割賦販売の利用情報も記載されます。
借金の記録と言っても良いでしょう。
信用情報機関は、CIC・JICC・全銀協の3つがあり、それぞれ金融会社によって1~2の機関に加入し、利用者の情報を照会するシステムです。
申し込みがあった人の借金利用状況を確認し、自社がカードを発行するリスクを検討します。
登録されている内容は、借り入れ状況の他に、氏名・生年月日・勤務先・年収など、カードの申し込みで記入する内容です。
返済の遅れが記載されていたり、金融事故を示す記録があったり、ここに記載されている状況と申し込み内容に相違があったりすると、審査に落ちる可能性が高まります。
信用情報は、ローンの利用において、とても重要なものなのです。
信用情報開示請求のメリットは審査対策以外にもたくさんある
信用情報開示請求をするのは、審査に通らない理由の予想がつく以外にもメリットがあります。
申し込み前にチェックしておくと対策が立てやすいです。
そもそも信用情報に大きな不利事項が記載されていれば、申し込みをしても審査に通らないでしょう。
事前に知っておけば、無駄な申し込みで信用情報を汚さずに済みます。
申し込みの時以外でも、すでにいくつか借り入れを利用しているのであれば、自分の債務状況の整理ができるのは大きなメリットです。
返済計画を立てやすくなりますよ。
また、相続の場面でも亡くなった方の財務状況を確認できます。故人の信用情報は、法定相続人が請求可能です。
信用情報開示請求のデメリットはない
信用情報の開示請求には様々なメリットがあることをお伝えしましたが、デメリットはないのでしょうか?
実は、信用情報の開示請求には、大きなデメリットが特にありません。
開示請求した内容を家族に見られる危険性がある程度です。
きちんと管理すれば、デメリットはほとんどないと言って良いでしょう。
組織別信用情報開示請求方法!CICはネット利用が便利
信用情報開示請求方法は、情報機関によって異なります。
まずは、CICの開示請求方法をお伝えします。
CICは、窓口・郵送・インターネットで請求可能です。
CICの開示請求料金を紹介
CICの信用情報開示請求の料金は以下の通りです。
- 窓口:500円(税込)
- 郵送:1,000円(税込)
- インターネット:1,000円(税込)
窓口は全国7か所
窓口での開示手続きは、必要書類を持参する方法です。
窓口がある場所は、東京都、北海道、宮城県、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県。CICのサイトに場所の案内が記載されています。
各センターの窓口で、タッチパネルを操作してください。
このとき、クレジットカード契約時に登録した電話番号が必要です。
窓口で受け取るメリットは、希望すれば説明してもらえることでしょう。
料金500円は現金払いです。
※2020年8月現在、感染症対策のため窓口での開示請求は休止しています。
郵送は申込書と定額小為替を同封する
郵送での開示手続きは、必要書類とゆうちょ銀行の定額小為替証書1,000円分の料金を同封で郵送すると、開示報告書が届く流れです。
必要書類は、CIC公式サイトからダウンロードできます。
開示報告書が届くまでの日数は、約10日です。
インターネットはその場で確認可能
インターネットでの開示手続きは、CIC公式サイトからの手続きを進めます。
まず「お手続き前の確認事項」をチェック。
次に、クレジットカード契約時に登録した電話番号から指定の番号に電話をかけると、「受付番号」が発行されます。
取得後1時間以内にサイトの手続き画面に受付番号等を入力。
「開示報告書」を取得できる流れです。
パソコンはPDFファイルです。スマホはパスワードを入力すると表示されます。
料金1,000円は、クレジット決済限定です。
CICはPDFなどで確認できるので、インターネット利用が便利です。
組織別信用情報開示請求方法!JICCはアプリ利用でも郵送で開示される
JICCもCICと同じく窓口・郵送・インターネットで請求可能です。
詳しくお伝えします。
JICCの信用情報開示請求料金を紹介
JICCの信用情報開示請求の料金は以下の通りです。
- 窓口:500円(税込)
- 郵送:1,000円(税込)
- インターネット:1,000円(税込)
窓口は2か所
JICCの窓口は、東京開示センターか大阪開示センターです。
必要書類をそろえて行き、「信用情報開示申込書」の記入をしてください。
クレジットカード会社に届けている電話番号が必要です。
料金500円は現金払いしてください。
※2020年8月現在、感染症対策のため窓口での開示請求は休止しています。
郵送はCICと同じ
郵送での開示手続き方法は、CICと同様に、必要書類と料金の定額小為替を同封で郵送すると、1週間~10日程度で開示報告書が届きます。
インターネットはアプリで利用
インターネットでの開示手続き方法は、アプリのダウンロードが必要で、スマホでの操作になります。
アプリをダウンロードして、メールアドレスを登録。
メールでパスワードが届くので、アプリにパスワードと必要事項を入力します。パスワード発行後1時間以内の操作が必須です。
料金の支払いは、クレジット払いの他、コンビニ、銀行ATM、オンラインバンキングを利用しての支払いも用意されています。
決済完了後、開示報告書が「簡易書留(親展)・転送不要」で郵送されてくる流れです。
アプリでは申し込みを行うだけで、開示自体は郵便である点に注意してください。
組織別信用情報開示請求方法!全銀協は郵送手続き
全銀協の信用情報開示請求は、窓口とインターネットの受付がなく、郵送のみです。
全銀協の信用情報開示請求料金を紹介
全銀協の開示請求費用をお伝えします。
- 窓口:なし
- 郵送:1,000円(税込)
- インターネット:なし
全銀協は郵送のみ
開示手続き方法は、郵送のみです。
申込書は、公式サイトからダウンロードできます。
その他の必要書類と、手続き費用1,000円分のゆうちょ銀行・郵便局の定額小為替証書を同封で郵送してください。
開示報告書が郵送されてきます。
日数は1週間から10日ほどです。
信用情報の開示内容はここをチェック!
手続きをして自分の信用情報を取得したら、何か不利な情報が記載されていないか確認してください。
チェックポイントを5つお伝えします。
延滞履歴がないか
まずは、延滞履歴です。
返済が期日より遅れると信用情報に記載されていて、非常に不利になります。
延滞履歴がないか、チェックしてください。
多重債務になっていないか
借入先が複数あると、多重債務となり、金融会社はリスクを感じます。
1社ずつの借入額が少なくても、借入枠がある場合は、不利な情報です。
使っていないカードローンやクレジットカードがあれば、解約しましょう。
また、借入額が年収の3分の1に近い場合も審査に通りません。
申込件数が多くないか
短期間のうちに複数のクレジットカード・カードローンに申し込みをしていると、申し込みブラックとなり審査に通りづらくなります。
申し込みの履歴は、結果に関わらず6ヶ月残ります。
たくさん申し込みをしていると、お金にとても困っている印象を与え、貸付のリスクが高く感じられてしまうので審査に通りづらくなるかもしれません。
他社の審査落ち記録がないか
実は、他社で審査落ちした履歴も信用情報に記載されます。
この審査落ちは曲者です。
「他社で落ちるなら、リスクがあるのだろう…」という判断をされてしまい、他の会社に申し込みをしても審査に落ちやすい傾向があります。
審査に落ちた場合も、6ヶ月申し込みは避けましょう。
短期間での入退会がないか
盲点かもしれませんが、入会後すぐに解約すると審査に落ちやすくなります。特に、複数回短期間でおこなっている場合、注意が必要です。
理由は、入会特典目当ての申し込みだと警戒されるから。
短期間での入退会記録が残っていないかもチェックしてみてください。
信用情報開示請求後の対処方法を説明
開示請求して内容が分かったらどのように対処すれば良いでしょうか?
信用情報に問題があるケースとそうでないケースに分けて考えていきましょう。
信用情報に問題なければ他の原因を探る
信用情報に問題がないのであれば、審査に落ちるのは別の要因です。
年収や職業、在籍期間など、金融会社が不安に感じる要素がどこにあるのか考えてみてください。
そして、次の申し込みまでは半年待つようにしましょう。
信用情報に問題があれば問題を解消する
信用情報に問題があれば、まずは、問題の解消に努めてください。
しばらくは新しく申し込みをしても、審査に通るのは難しいでしょう。
軽微な延滞情報なら、その情報が新しい情報に押し出されるまで待ってから申し込みしてください。
異動の情報があれば、異動がついて5~10年は無理です。
完済から一定期間が経過すると、異動情報は削除されるので、それまで待ちましょう。
いわゆるブラックではなくスーパーホワイトの場合も審査は厳しいと言われています。
スーパーホワイトは、今までに一切のローン利用がない人のこと。
信用情報が全くないことを指します。
若い方は問題ありませんが、中年なのにスーパーホワイトだと金融事故歴があり一定期間経過して履歴が削除されたのかもしれないと思われます。
スーパーホワイトは、ネガティブな情報もないので、絶対に審査に通らないということはありません。
例えば、スポーツクラブの会費を支払うためのクレジットカードなどから申し込みするのがおすすめです。
信用情報開示請求は簡単!状況把握のために活用しよう!
カードローンやクレジットカードの審査に通らないときは、信用情報の開示請求をしてみるのもひとつの方法です。
自分の状況がどうなっているのか整理して対策を立ててください。
信用情報を開示してもらうと、客観的に自分のローン状況も確認できます。
返済が大変で自分でもどうなっているか分からないときにも、意義があるでしょう。
信用情報の開示請求は、ハードルが高く感じるかもしれませんが、実はとても簡単です。
何か不安があれば、積極的に活用してみてください。