自営業がカードローンの審査を攻略するポイントを徹底解説
自営業をしていると、生活費が少し足りない月というのもあるでしょう。生活費が事業の収入状況で乱れやすいのが自営業の特性ともいえます。
「翌月になれば回収できる売掛金があるのに今月は厳しい…」など、収入に波ができたとき、カードローンを利用できると楽ですよね。
しかし、「自営業だとカードローンは借りられない」と聞いて、申し込みを迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、自営業の方がカードローンを利用するためのポイントをまとめました。
自営業のカードローン審査が厳しいのは本当
まず気になるのは、「自営業はカードローンの審査が厳しい」という噂。これは本当でしょうか?
残念ながら、自営業の方は、カードローンの審査が厳しくなるというのは本当です。
しかし、安心してください。自営業だからといって、門前払いにはなりません。マイナススタートだと思っておいて丁度良いですが、ポイントを抑えておけば、カードローンを利用することはできます。
それほど難しくありませんので、普通に事業を回せていれば問題ないのではないでしょうか。
カードローンの利用目的を明確にする
意外と重要なのが、カードローンの利用目的です。一般的に、事業用の目的では借り入れが難しいでしょう。
銀行のカードローンは、使用用途は生活資金に限定されています。消費者金融の場合は用途を限定されてはいませんが、事業用の借り入れだと、事業がうまくいっていないのかと警戒されてしまいます。融資しても返済が滞るリスクがあると判断されてしまうので、使用用途は「生活資金」としておくのが無難です。
しかし、本当に事業用で借りたい場合は、個人事業主向けビジネスローンの利用を検討してみてください。総量規制の対象外になるので、多くの資金を融資してもらえる可能性があります。ただし銀行のローンより金利が高いので、事業資金を融資してほしいときは銀行を優先で考えた方が良いでしょう。
消費者金融のカードローンは、短期的な生活費の補填に便利です。
固定電話が必要
勤務先の固定電話回線があることも、重要ポイントです。
たとえば、SMBCモビットやアイフルの申し込みの際は、勤務先の電話番号欄に固定電話番号の入力を求められます。
自宅で仕事をしているときは、自宅の電話番号を勤務先電話番号に、携帯電話を個人の電話番号に入力するようにしましょう。
プロミスとアコムは固定電話がなくても申し込み可能ですが、固定電話がないと審査で不利になると考えられます。
自営業という時点で不利なので、固定電話は用意してから申し込むことをおすすめします。
安定した収入があれば問題ない
自営業はカードローン審査が厳しいのは事実ですが、「自営業お断り」というカードローンはほとんどありません。つまり、自営業というだけで融資に消極的なわけではないのです。
消費者金融が重視しているのは、一定以上の安定した収入があること。それなりに収入があれば、問題なく利用できます。
ただ、自営業だと、節税対策をしているケースが多いのではないでしょうか。中には、収入ゼロで申告している人もいますよね。このように節税対策で所得が少なくなっている場合は、カードローンの利用は難しいので気を付けてください。
では、安定収入はとはどの程度の額でしょうか。
目安として、月10万円以上あれば問題なさそうです。
収入の額よりも、借り入れ額とのバランスが重視されます。収入が少ないのに希望額が大きいと審査に通りづらいので希望額は慎重に検討しましょう。
法律上、全ての貸金業者からの借り入れ額の合計が「年収の3分の1」までしか借りられませんので、年収120万円だとして、40万円が限界ということになります。
収入の証明書類が必要なこともある
自営業の場合、一般的な本人確認書類の他に、収入の証明書類が必要なことがあります。
収入の証明書類とは、確定申告・税額通知書・所得(課税)証明書などです。提出を求められる書類は、金融業者や希望額によって異なりますので、指示されたときに用意すると良いでしょう。
基本的に、希望額が50万円以上のときは提出を求められます。
希望額が少なければ必要ないこともありますが、例えば在宅勤務などのケースで希望額に関わらず提出を求められることもあります。
以下に各社の提出条件や証明書類として認められる書類を掲載します。
SMBCモビットは総合判断
SMBCモビットは、希望借入額と他社の借入状況をみて、総合的な判断によって提出の有無が決定されます。審査に進んでみないと、必要かどうかが分かりません。
【認められる書類】
- 確定申告書
- 税額通知書
- 所得証明書
プロミスは希望借入額による
プロミスは、希望借入額が50万円を超えるときに収入の証明書類を提出しなければいけません。他に、希望借入額と他社からの借入残高の合計が100万円を超えるときも、提出が必要です。
【認められる書類】
- 確定申告書
- 税額通知書
- 所得(課税)証明書
アイフルは希望借入額と状況によって判断
アイフルで書類の提出を求められるケースは、プロミスと同様、「50万円超の希望借入額」「希望借入額と他社からの借入残高の合計が100万円超」のときです。
それに加えて、就業状況によって必要なケースもあります。在籍確認が難しい場合は書類で代用してもらえる可能性があるので、相談してみてください。
【認められる書類】
- 確定申告書
- 住民税決定通知書
- 納税通知書
- 所得証明書
- 青色申告決算書
- 収支内訳書
- 支払調書
アコムは確定申告書類がNG
アコムは、書類提出の条件はプロミスと同じです。「50万円超の希望借入額」もしくは「希望借入額と他社からの借入残高の合計が100万円超」で所得の証明書類が必要となります。
認められる書類に確定申告書類が入っていないので気を付けてください。
【認められる書類】
- 市民税・県民税額決定通知書
- 所得証明書
事業開始1年目は厳しい
ここまででお伝えしたように、自営業の場合は、所得の証明を求められたときに提出できないと審査に通りません。
そのため、起業1年目だと厳しいと言えます。
借入額が少ない場合は書類の提出を求められることなく審査が進むかもしれませんが、借入額に関わらず提出を求められることもあります。そのときに慌ててしまうので、できれば独立前にカードローンの契約を済ませておくか、1年目の所得が確定した後、2年目にチャレンジすると良いでしょう。
自営業でもポイントを抑えてカードローンを活用しよう!
自営業はカードローンの審査に不利ではありますが、ポイントを抑えておけば、問題なく契約可能です。
安定した収入があり、希望額が大きくなく、固定電話がつながるのであれば、それほど心配しなくて良いでしょう。
自営業だと、どうしても今月少しだけお金を借りたいというときが生じやすいので、カードローンがあると心強いです。上手に活用して生活の心配がなくなれば、仕事も上手く回るのではないでしょうか。
事業用でまとまったお金が必要なときは、銀行の融資のほうが良いかもしれませんので、目的に合わせて利用しやすいカードローンを選んでみてください。