ブライダルローンで後悔しないために!注意点と結婚式費用の節約方法
憧れの結婚式。日常とは別世界の夢の舞台です。
「できるだけ華やかな式にして、来てくれた人に喜んでもらいたい…」そのように考えて見積もりを出してもらうと、その額に驚くかもしれません。
そんなとき、利用できるのがブライダルローンです。
ただし、ブライダルローンは注意すべき点がいくつかあります。
この記事では、ブライダルローンのメリット・デメリットとローン負担額を減らす方法についてお伝えします。
ブライダルローンは用途限定ローン
ブライダルローンは、目的別ローンです。特定の目的のために利用するローン。それ以外に使えません。
マイカーローンや住宅ローン、教育ローンなどは、同じように目的別ローンです。
カードローンは、フリーローンと呼ばれ、生活で使う分には利用用途は限定されません。
ブライダルローンの3つのメリット
フリーローンではなく、あえてブライダルにしか使えないブライダルローンを利用するのは、相応のメリットがあるからです。ここでは、ブライダルローンのメリットを3つお伝えします。
金利が低い
ブライダルローンの大きなメリットは、カードローンなどフリーローンと比較して金利が低いことにあります。
金融会社によって異なりますが、ブライダルローンの金利は、約3〜10%が相場です。そして、一律金利が基本で借入額に左右されません。
カードローンは、一般的に13~18%くらいが相場で利用額が上がれば金利が下がります。
お金を借りるときは、金利は低い方が良いので、これはブライダルローンの大きなメリットと言えるでしょう。
先払いの式場で貯金がなくても結婚式ができる
結婚式の費用は、先払いのところが多くあります。
ご祝儀を当てにして式を開催しようとするカップルも多いと思いますが、貯金があまりなければ先払いの結婚式場は利用できません。
そこで利用できるのがブライダルローン。
ブライダルローンで式場には支払いをして、ご祝儀で返済するという計画が立てられます。
ご祝儀は親せきが多い式であれば式場の費用に期待できる額が集まりやすいです。
高額のローンが組める
結婚式の費用は、高額になることが予想されます。カードローンはあまり高額の契約ができませんが、目的を結婚式に絞ったブライダルローンは、高額のローンが組めます。
結婚式の見積額でローンを組める点も、フリーローンにはないメリットと言えるでしょう。
ブライダルローンの3つのデメリット
ブライダルローンは、メリットもありますが、デメリットも大きいローンです。安易な利用は避けたいところ。ここでは、ブライダルローンのデメリットを3つお伝えします。
結婚生活を圧迫する可能性がある
ご祝儀で全額返済できればいいですが、実際にどの程度集まるかは分かりません。ご祝儀が思ったほど集まらなければ、借金が残ってしまいます。
また、自然災害や予期せぬ新型の感染症の流行など、キャンセルを余儀なくされる可能性も否定できません。その場合も、キャンセル料金分の借金が残ってしまいます。
せっかくの新婚生活を借金が圧迫してしまう可能性がある点には、注意してください。
結婚はその後の生活の方が大切です。借金を抱えてまで結婚式をする必要はありません。無計画に利用するのは止めましょう。
利用目的が限定される
ブライダルローンは、結婚式費用に用途が限定されます。他のことに使えない点はデメリットになるかもしれません。
基本的には結婚式の費用のみですが、金融会社によっては、婚約指輪・結婚指輪・新婚旅行まで含められる商品もあります。ウエディングプランナーに相談してみると良いでしょう。
審査が厳しい
借金なので当然審査がありますが、カードローンに比べて、ブライダルローンの審査は厳しいです。
生活に絶対必要なものではないこと、高額ローンであることから、慎重な審査がおこなわれると考えておきましょう。
審査のポイントは返済能力
審査が厳しいとお伝えしましたが、実際の審査では、何を見られているのでしょうか?
まずは、年齢が見られます。20歳以上でなければ利用できません。
そして、最重要ポイントは、返済能力です。
安定した収入や職業であることが求められます。勤務先、雇用形態、勤続年数などが見られます。特に高額の契約になるほど、この項目へのチェックが厳しくなるでしょう。
また、過去・現在の借金状況も見られます。
過去に延滞があれば、厳しいかもしれません。現在、複数の借金があったり、多額の借金が残っていたりするケースも不利です。
カードローンでは保証人を求められることはありませんが、ブライダルローンでは、審査内容によっては保証人を求められることもあります。
ブライダルローンを利用する前に検討したい節約方法
憧れの結婚式をしたくて、ブライダルローンを利用したいと思うかもしれませんが、デメリットでお伝えした通り、ブライダルローンにはリスクがあります。
そのため、ブライダルローンを利用する前に、ローンを使わずに済む方法の検討をオススメします。
ここでは、結婚式費用を節約できる方法をお伝えします。
会費制のパーティにする
まず、イメージしている式が身の丈に合っているかどうかは、絶対に考えるべきポイントです。
家族だけ、近しい友人だけの気軽な会費制パーティにすれば、費用はグッと抑えられます。
挙式だけにして披露宴をしないのも選択肢のひとつです。また、写真のみのブライダルも堅実派に人気があります。
豪華な式ではなくても、心のこもった温かな式で思い出を作ることを大切にしたいです。
安い時期する
結婚式は、開催する時期や日にちによって、安いタイミングがあります。
例えば、春より夏や冬の方が安いですし、仏滅の日も安いです。
人気の時期をあえて外して、少しでも安い日程にすれば、かなり結婚式費用を節約できます。
ご自分やパートナー、ご家族がどの程度、こうした暦に思い入れがあるかによりますが、それほど気にしないのであれば、それだけで安くなる日程は検討の余地があるのではないでしょうか。
手作りできるものは手作りする
ウェルカムボード、ブーケ、プレゼントなど、自分たちで手作りできるものは、手作りしてみましょう。
全てを式場任せにせず、自分たちで用意できるものは持ち込みにすることで、見積もりを抑えられます。
特に、装花は注意したいポイントです。会場内すべてを生花にしてしまうと、驚くほど費用がかかります。生花にするところと造花にするところのメリハリをつけるだけでも、かなり節約が可能。また、予算だけ伝えて、どのような配分にするかを式場に任せてしまうこともできます。
写真はデータだけにする
ウエディングフォトは、アルバムを作らず、データだけもらうのも有効な節約方法です。
データがあれば、自分たちでアルバムを作れますし、得意な友達に頼んでもいいかもしれません。
アルバムは、借金してまで作るものではないでしょう。
両親と相談する
親が結婚式を楽しみにしているのであれば、親に相談するのが一番早いです。
どのような式を考えていて、どのくらいの額不足しているのか、具体的に相談すれば、手助けしてもらえるかもしれません。
ブライダルローンは不足額のみにする
ここまでご紹介したような節約をして、見積もりを再計算してもらいましょう。
それでも自己資金でどうしても足りない額だけ、ブライダルローンを利用にするようにしてください。
ブライダルローンは生活に影響ない範囲で利用しよう!
基本は、「ブライダルローンを組まずにできる結婚式はどのようなスタイルか」考えることをおすすめします。
それでも、結婚式は、一生に一度の思い出です。妥協したくないところもあるかもしれません。
そんなときは、その後の新婚生活に必要なお金など、十分に検討した上で、足りない額を少しだけブライダルローンで利用するのも良いのではないでしょうか。